2011/08/17

英国の暴動(2)

英国の暴動(1)では、あれこれうだうだと語ってしまった。

この暴動は、英国の社会保障制度が問題だ!と端的には言えない。
私の知りうる範囲での社会保障制度は以下である(詳細は個人で調べてください)

1)失業した場合、定職につくまで半ば永久的に失業保険がもらえる
2)体に何らかの障害を持ち、仕事を得ることが難しい場合は障害者保険がもらえる
3)シングルマザーで無職の場合、国からは住宅とさまざまな補助金が支給される
4)日本で言う年金は65歳から(最近、引き上げになった)

2)は病院から認定されればもらえる。その後のリサーチもないと思う。
ひどい腰痛のため仕事ができないからと障害者保険をもらっているのに、
子どもをたくさん作っている人を私は知っている。

3)があるからなのか分からないけど、10代半ばで子どもを出産している女の子は多い。
まだ中学生くらいのあどけない顔をした女の子が、
バギーを押しながら、携帯片手に下品な言葉をしゃべっていたりもする。
赤ちゃんが雨風にさらされようが知らんぷり。何ともいたたまれない。
「産めよ増やせよ」で20代半ばには、子どもを4~5人抱えている。
しかも、すべて父親の違う子ども、なんてこともザラだ。

ちなみに無職のシングルマザーで、子どもが5人もいれば、
高級住宅街のチェルシーに家を借りられる(買える?)という話を聞いたことがある。
ロンドンに限ったことなのかもしれないが、コンドームやピルなどは、
病院に行けば山ほどもらえる。山ほどっていう言い方が過剰表現でないことが分かるほど、
コンドームに関しては、袋いっぱいにもらえたりする。
無職のシングルマザーに対する補償を制限するためなのか、
はたまた、十分な教育を受けられず、ひょっとしたら闇に葬られている、
不幸な子どもたちを減らすための政策なのかは分からない。

それでも、不幸な子どもたちは増えている。


1)は言葉とおり。
住宅の家賃補助も出るうえに、海外旅行や高級ブランド品、
レストランなどのぜいたくを一切しなければ、じゅうぶん暮らしていくことが可能だ。
日本同様、英国も長年の不況に苦しんでいる。失業率も伸びる一方だ。
イギリス人でさえ就職が困難な時代に、この制度は大変ありがたいものだと思う。

銀行に勤務していた友人は、リーマンショック後に突然解雇されている。
次の職を探すまでの間は、失業保険の世話になっていたが、
そんな自分の状況を「居心地悪い」と言っていた。これがきっと通常の感覚なのだ。
だが、その感覚を持ち合わせない人も、残念ながらいる。大いにいる。
持たない者は「英国の暴動(1)」で書いたような存在かと思う。


こうして書いてみると、1)と3)に甘えすぎた人の子らが、
今回の暴動に加わっているとしか思えないのだ。
想像ではなく、今から約2年前にそのような子らと交流があったから言っている。
英国の暴動(3)では、そのことについて書こうと思う。